【日常】あまちゃん震災編を見て(ネタバレ有り)

今回はドラマの話。

NHK朝ドラのあまちゃん、たまにしか見てなかったんだけど、今週震災編と聞いてあわててさかのぼって見てみた。

<私のとぼしいあまちゃん知識>
・舞台は岩手県久慈市だけど架空の町「北三陸」
・主人公は海女を目指してる途中でご当地アイドルに。
どういうなりゆきかわからないけど東京でアイドルグループの2軍みたいなのに入る。
・昭和生まれの人には懐かしいネタがとにかく満載。
・小泉今日子と薬師丸ひろ子がライバル的役なのがすごく昭和の名作ドラマとか思い出す。
・主人公のマネージャーが往年の武田鉄矢のドラマみたいにハンガーで戦おうとしたりする。
・主人公の母は昔アイドルになろうとして挫折していた。が、どういうなりゆきか主人公の所属するアイドル事務所の社長になってる。

この程度の知識しかなかったけどとりあえず、震災直前回から。





8月31日(土)の回が震災直前の話。

主人公のコンサートのリハーサルとか行われてる。
コンサートは3月11日。
主人公の親友の少女が北三陸から北三陸鉄道に乗って主人公のコンサートを見に行く旅立ちのシーンがどう見ても死亡フラグに見えて怖かった。
北三陸の人達の会話に「このごろ地震多いよね」があった。
(そうなんだよ、震災の数日前にも少し大きな地震あったんだよね。)

次。

いよいよ震災当日回。
9月2日(月)の回。

まずは北三陸にある主人公の祖母の携帯で緊急メールがなり出すところから開始。
基本的には東京の主人公たちの室内での揺れの場面だけで、津波の映像は一切無かった。
(それでも、この表現を見て、私の脳内は勝手にあの日の記憶が再生された)
津波の表現は、ナレーションと、ジオラマが壊れること(登場人物の一人の趣味がジオラマ作りらしい?)、主人公達がテレビで津波がくる場面を見てるっぽい緊迫した表情をうつすだけ。

主人公の親友が北三陸鉄道の車内で揺れにあい、トンネルの中で汽車は停止。
トンネルなので外の様子が全くわからず乗客も乗員も不安な中、ずっと救助を待ってる。
無線連絡をすると無線のむこうから「大津波警報発令。避難します」の声が。

16時過ぎ、車掌が外の様子を見てくると言って長く暗いトンネルを懐中電灯を持って歩き出す。
ゴーストバスターズの主題歌を歌いながら。

(この時はくすっと笑ったけどあとで歌詞見たらこの場面にぴったりだった。
ゴーストバスターズはこの車掌さんがカラオケでよく歌う曲という設定でそういう場面もあったらしい。この場面のためにカラオケの得意曲を設定したんだろうなあと想像)

そしてトンネルを抜けたときの光景は最初は映さない。
車掌の顔のアップ。目には涙が。
その後ろから主人公の親友の少女が歩いてくる。
車掌さんは「見るな!」と叫びます。
でも少女はもう見ちゃったみたいなことを言って、二人で並ぶ。
そのあと、ゆっくりとカメラの方向がかわり、がれきの山などを少しうつす。
壊れた線路はジオラマで表現していた。
舞台は一転、東京。
主人公はずっと北三陸の祖母に電話をかけつづけ、通じない。
主人公の同僚アイドルで仙台が実家という設定の子も連絡が取れなかったが、ブログコメントでファンの人が「お母さんは○○避難所にいるよ」と教えてくれて安堵して少し涙。
主人公は不安なまま。
そのまま夜になる。眠っている主人公の枕元で祖母からの電話が!というところでこの回は終了。



うわーうわー。
これは。
震災から2年しかたってない今じゃないと作れないドラマだと思った。

津波の映像を見せなくても

建物が崩れる映像を見せなくても

あのときのことは今ならほとんどの視聴者は自分の体験として覚えているから。

津波見せなくても脳内で勝手に記憶が再生されるから。

これは視聴者の記憶と融合するドラマだと思った。
今じゃないと作れない。
3月11日のことを覚えている人がたくさんいる今だから作れるドラマだ。

派手なCGなんかいらない。
記憶の方がすごい。
だってそれは自分にとって本当の体験だから。

あれだけの大地震でトンネルの中が崩れないなんてありえないことだけど、
見事な演出だった。

今までドラマで太平洋戦争のエピソードをやったりしたときも、戦争体験のある人は自分の体験記憶が再生された人もいたんだろうなあと初めて思いました。
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by daigorouchan | 2013-09-06 12:48 | 生活そのた | Trackback | Comments(0)